シリマリン(マリアアザミ)

 

シリマリンは「ミルクシスル(マリアアザミ)」の種子に多く含まれているフラボノイド混合物です。

シリマリンはマリアアザミの種子から抽出される3つの成分シリピン、シリクリスチン、シリディアミンなどの総称です。ヨーロッパにおいて2000年以上前からハーブとして利用されまた様々な研究が行われてもいます。

シリマリンは傷ついた肝細胞を修復するなどその有用性は高く評価されております。

 

マリアアザミは地中海沿岸、ヨーロッパ全土、北アフリカ、アジアに分布しており、日本においても帰化植物として分布しています。

キク科オオアザミ属の植物で二年草であり、薄い紅紫色の花を咲かせることが特徴です。

 

高さが1m以上あり、トゲを持ち、白いまだら模様を持っている大きな葉がついています。

損傷を受けた肝臓の細胞を修復し保護する働きから、ヨーロッパでは肝硬変など肝臓疾患の治療薬として使われており、日本でも二日酔い対策のサプリメント成分としても知られています。

また、化粧品成分として利用の際は抗シワ作用も確認されています。

シリマリンは細かく分類するとシリビニン、イソシリビニン、シリクリスチン、などといった成分に分類され、これらはフラボノリグナン類と呼ばれます。


着目成分:シリビニン

マリアアザミに多く含まれるシリマリン(silymarin)のうちの
シリビニンには血管拡張や血管透過性を高めて炎症を増悪するプロスタグランジン(PG-E2)や血中の炎症誘発因子であるトロンボキサン(TX-B2)を抑える働きもあります。
またシリビニン(silibinin)には、免疫グロブリンE(IgE)抗体の産生を抑えるだけでなく、マスト細胞(肥満細胞ともいう)や好塩基球からのヒスタミンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)の放出を抑えることも分かりました。

韓国全北大学医学部のChoi氏らによるマウスを用いた研究(Biol Pharm Bull 2009;32(5):868-875)で、シリビニンはマスト細胞や好塩基球での膜安定化作用によってカルシウムの細胞内流入を抑えて、ヒスタミンの放出を用量依存的にかなり抑制することを明らかにしています。

また、主にマクロファージでつくられる炎症性サイトカインの腫瘍壊死因子-α(TNF-α)やインターロイキン-6(IL-6)の産生も抑えることが分かりました。

ドイツのエッセン大学病院生理化学研究所のDehmlow氏らによる研究(Life Sci 1996;58(18):1591-600)では、ヒトの組織片を用いた試験管内実験で、シリビニンは鼻づまりを起こすロイコトリエン(LT-B4)や喘息を増悪させるロイコトリエン(LT-C4/D4など)を抑えることを報告しています。  また、シリビニンには血管拡張や血管透過性を高めて炎症を増悪するプロスタグランジン(PG-E2)や血中の炎症誘発因子であるトロンボキサン(TX-B2)を抑える働きもあります。


 さらに、シリビニンは活性酸素の除去作用(抗酸化作用)によって、細胞の酸化ストレスを軽減するため、がん細胞などの転写因子NF-κB (Nuclear Factor for κ-kinase gene in B cells)の活性が抑えられ、がん細胞のアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導して、がん細胞の分裂・増殖・転移を防ぐ働きもあります。

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シリマリンには肝炎、肝硬変などの肝障害予防と改善の効果があります。栄養を吸収して毒素を排出し、解毒作用のある肝機能を高め、胆汁の分泌を促すため、アルコール性肝障害、肝炎、肝硬変などの病気治療にも用いられます。またタバコやアルコールから胃や肝臓を守り、悪酔いを防ぐとともに、二日酔いの回復をサポートします。損傷を受けた肝臓の細胞を修復するため、肝機能障害など肝臓が陥ってしまう様々なトラブルに効果を発揮します。

シリマリン(マリアアザミ)