フコキサンチンは、海藻の中でも、アカモク、コンブ、ヒジキ、ワカメなどの褐藻類などに微量に含まれる、赤色の成分。余分なエネルギーを熱に変える働きが注目されています。


フコキサンチンはもともとフコイダンにも含まれている成分ですが、近年、フコイダンについての研究がすすめられていく中で、フコキサンチンにアポトーシス作用があることが明らかになり、日本癌学会をはじめさまざまな学会で数多く報告されています。

フコキサンチンが持つ抗酸化力は、体内に必要以上に発生した活性酸素の増加を抑えて老化を予防するほか、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞など心臓血管系の病気の予防に役立ちます。本来、活性酸素は体の中に入ってきた細菌やウイルスを退治する働きを持つため、人間の体にとって必要なものですが、増えすぎるとその強力な作用により細胞を傷付けてしまうため、生活習慣病や老化の原因となります。

フコキサンチンは糖尿病の予防効果があります。フコキサンチンは糖の代謝を促進し、血糖値を減少させる働きがあることが分かっています。また、フコキサンチンを投与することにより、血糖値の増大にかかわるアディポサイトカインの分泌を抑制するという研究結果も出ています。

 

フコキサンチンには糖の代謝を促進し、アディポサイトカインの分泌も抑制することから糖尿病を予防する効果があると考えられます。
 

カスパーゼ8の誘導

 

フコキサンチンは、レチノール結合タンパク質に結合した状態で、レチノールレセプター経由とFasリガンド経由でカスパーゼ8→カスパーゼ1を活性化しアポトーシスを誘導します。また、細胞増殖のサイクルを停止させるとの報告もあります。活性型カスパーゼ8はBidを切断し、切断されたBidはミトコンドリアからチトクロームcの放出を促進します。放出されたチトクロームcは、Apaf-1と結合しそれを活性させます。活性化されたApaf-1はカスパーゼ9を活性化させます。活性化されたカスパーゼ9はカスパーゼ3を活性化させCADの活性化によりDNAを断片します。

 

Fasリガンド

 

Fasリガンドは主に活性化T細胞に発現し、細胞表面受容体Fasを介し細胞にアポトーシスを引き起こすサイトカインである。細胞にはその細胞にアポトーシスを起こすように情報(アポトーシス誘導シグナル)を受け取る「Fas抗原」というレセプター(受容体分子)が細胞表面にあります。一方、このレセプター(Fas抗原)に結合して情報を送る「Fasリガンド(Fas L;Fas ligand)」と呼ばれる作用分子があり、アポトーシスをおこす引き金として知られています。「リガンド(ligand)」とは「結合するもの」という意味です。Fasリガンドは活性化したT細胞上に発現することがわかっています。

 

 

フコキサンチン