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アレルギー

 

アレルギーとは「免疫反応の過剰な反応」とも

いえます。

「免疫」とはヒトに有害な細菌やウイルスなどの

病原体を自分とは別の異物と認識して体から排除

する反応のことです。

この記憶を残すことで二度目からはガードを固めて

防御することができるのですが人体にとってさほど

有害でない花粉や、食物、ホコリ、ダニ、犬・猫の

毛を異物=アレルゲン(アレルギーのもと)として

反応してしまい、それを排除しようとする反応が

アレルギーなのです。

繰り返しアレルゲンに曝されると免疫の記憶は

確かなものになり、アレルギーは治療困難に

なります。

 

ガードを固めすぎることによって、些細な1の刺激をあたかも巨人が体を攻めてきたように

10の反応としてとらえてしまい攻撃を仕掛けることが「アレルギーの本質」です

 

花粉は季節的なものですが、アレルギーの症状が続いているところに次の花粉がやってくると

これにもアレルギーが形成されることになり、一年中存在するハウスダストやダニにも

反応するようになり通年性の慢性アレルギーとして症状が固定化されていきます。

アレルギーの症状は、交感神経系の機能が低下する夜間から夜明けに強くなることがあります。

日中でも食事中は同じことが起こります。交感神経系の機能が低下し、神経バランスを崩すと

症状が悪化します。

交感神経系の機能を高めるためには、軽い運動やストレッチ、乾布摩擦などが有効です。

 

■西洋医学的なアレルギーへの対処療法的アプローチ■

 

西洋医学的なアレルギー治療薬 ・抗アレルギー剤

メディエーター遊離抑制薬は

アレルギー性疾思と関わりの深い肥満細胞に働いて

ヒスタミン、ロイコトリエンC4などの

ケミカルメディエーターの遊離を抑制する薬剤です。

効果判定には4~6週間以上の投与期間が必要です。

副作用としては、トラニラストの出血性膀胱炎、

タザノラストのほてり感などが知られています。

 

【代表的な製剤】

一般名 商品名

クロモグリク酸ナトリウム インタール(内服)・トラニラスト リザベン・アンレキサノクス ソルファ

レピリナスト ロメット・イブジラスト ケタス・タザノラスト タザノール、タザレスト

ペミロラスト アレギサール、ペミラストン・ヒスタミンH1-措抗薬

 

↑いわゆる抗ヒスタミン作用をもつ薬剤です。眠気のあるものとないものがあります。

アレルギー性鼻炎のくしゃみ、鼻汁、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹の痒みなどには著効を示します。

副作用としては、テルフェナジンとアステミゾールでは、エリスロマイシンやイトラコナゾール

などとの併用で重篤な不整脈を来すことがあり得るので禁忌です。

 

【代表的な製剤】

一般名 商品名

フマル酸ケトチフェン ザジテン・塩酸アゼラスチン アゼスラン、アゼプチン・オキサトミド セルテクト

メキタジン ゼスラン、ニポラジン・テルフェナジン トリルダン・フマル酸エメダスチン ダレン、レミカット

塩酸エピナスチン アレジオン・アステミゾール ヒスマナール

エバスチン エバステル・塩酸フェキソフェナジン アレグラ

塩酸オロパタジン アロレック・ベシル酸ベポタスチン タリオン

塩酸セチリジン ジルテック・トロンボキサン阻害薬

 

↑トロンボキサンA2の産生を抑えるトロンボキサンA2合成酵素阻害薬とトロンボキサンA2の作用を

抑えるトロンボキサンA2拮抗薬の2種類があります。喘息患者の気管支の過敏な状態を改善します。

他のアレルギー性疾患に対する効果については現在検討中です。副作用としては、

セラトロダストでは血清ビリルビン値の上昇を伴う重篤な肝機能異常が稀に見られるので

注意が必要です。

 

【代表的な製剤】

一般名 商品名

塩酸オザグレル(トロンボキサンA2合成酵素阻害薬) ドメナン、ベガ

セラトロダスト(トロンボキサンA2拮抗薬) ブロニカ

ラマトロバン(トロンボキサンA2受容体拮抗薬) バイナス

ロイコトリエン拮抗薬

 

↑ペプチドロイコトリエン(ロイコトリエンC4、D4、E4)は気管支喘息の病態に深く関与しています。また、アレルギー性鼻炎の鼻閉にも関係しています。ロイコトリエン拮抗薬はペプチドロイコトリエンの受容体に働いてその作用を抑える薬剤です。わが国ではプランルカストが使われています。

軽症から中等症の気管支喘息に対するプランルカストの有効性は50~60%であり、

効果発現はメディエーター遊離抑制薬やヒスタミンH1-拮抗薬よりも早く、症例によっては

数日で効果が現れますが、一般的には2~4週間です。アレルギー性鼻炎の鼻閉にも有効ですが、

まだ適応症とはなっていません。

 

【代表的な製剤】

一般名 商品名

プランルカスト オノン・ザフィルルカスト アコレート・モンテルカスト キプレス(H13.9月頃発売)

モンテルカスト シングレア(H13.9月頃発売)・5.Th2サイトカイン阻害薬

 

↑本剤の範疇に入るのは、現時点ではスプラタストのみです。サイトカインと呼ばれる

生理活性物質のうち、アレルギー性疾患の発症に関係の深いIL-4とIL-5がリンパ球から

産生されるのを抑制します。気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎が適応症ですが、

効果が現れるのには数週間かかります。

 

 

 

それぞれ西洋医学的な製剤は対処的にお使いいただけるのですが、

継続してお使いいただくにあたっては副作用も心配です。またアレルギー体質の改善にはなりません。そのような背景の中、このようなことでお困りの方が最近急増しております。

 

西洋医学だけの治療で一旦は改善しても中止すると元に戻る、悪化してしまう。

② 眠気・口が渇くなどの副作用のため服薬を続けられない。

③ 西洋医学的治療で十分な効果が得られない。

 

このような場合は漢方や機能性素材を使い、体質改善をされることをお勧めします。

 

■アレルギー体質そのものの改善には漢方製剤や機能性素材が有効■

 

漢方や機能性素材によりアレルギー体質の改善は

図れます。
なぜなら漢方や機能性素材(プロバイオテックス)

などでは生体の反応を過剰なものから正常に近づける

ように導きます。

アレルギー症状が軽症から中等症までは漢方単独でも

対応可能ですが、重症になると西洋薬とくに外用薬の併用

をされる方が良い場合もあります。

まず症状を沈静化させることも大事です。ついでアレルギー

体質の改善に移ります。

本当は症状のない時こそアレルギー体質の改善のチャンス

なのです。何も症状がない時にしっかり体質改善を行うことで体全体の免疫バランスを調節し、

根本的に改善の方向へ向かうことが出来ます。

 

ご自身で判断せず、まずは専門相談員にご相談ください。

 

このような方に、当店ではカウンセリングに基づき、漢方製剤をはじめとしたアレルギー体質改善薬・機能性素材などのご提案をさせて頂いております。是非お気軽にご相談ください。

 

代表的な漢方製剤(症状や体質によって異なります)

なお当店では変形処方漢方(加減法漢方)を用いる場合も少なくありません。

 

小青竜湯 (しょうせいりゅうとう)

【体質】 冷え性で体力が中くらいの人に向きます。

【効能】 気管支喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などに用います。

 

葛根湯 (かっこんとう)

【体質】 病気の初期で、比較的体力のある人に向いています。強い発汗作用があるので

通常汗をかきやすい人には不向きです。咳や喉の痛みには余り効果がありません。

【効能】 カゼのひき始めで寒気がするとき、頭痛や肩こり、筋肉痛、じん麻疹

    などにも広く適応します。

 

麻黄湯 (まおうとう)

【体質】 体力が十分ある人に適します。体の弱っている人には不向きです。

【効能】 カゼのひき始めでゾクっと寒気がする時や発熱、ふしぶしの痛み、

    頭痛がある場合に用います。そのほか、鼻づまり、関節リウマチ、喘息などに適応します。

 

桂枝湯 (けいしとう)

【体質】 自然に汗が出やすく、体力のあまりない人に向いています。

【効能】 カゼのひき始めで寒気がするとき、他に頭痛や肩こり、筋肉痛、じん麻疹、

    関節痛などに適応します。

 

荊芥連翹湯 (けいがいれんぎょうとう)

【体質】 筋肉質で手足の裏に汗をかきやすい人。血の巡りが悪く、皮膚が浅黒い人に向いています。

【効能】 蓄膿症や慢性鼻炎、扁桃炎、炎症をともなうニキビや湿疹などに適応します。

 

麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)

【体質】 体力があまりなく虚弱なひと、もしくは高齢の人に向いています。

【効能】 カゼのひき始めで、倦怠感と悪寒が著しく、微熱、めまい、ふしぶしの痛み、

    頭痛などをともなうときに用います。

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