top of page

フコイダン

フコイダン

 

フコイダンとは昆布などに含まれる多糖で、1913年に発見されました。
しかし、その化学構造・機能性は、20世紀の後半になっても解明されていませんでした。

近年その機能・化学構造が解明され話題の健康成分となっています。

 

フコイダン5は昆布特有のぬめり成分の一つです。「フコイダン」には主要な3種のフコイダン、

 

  • U - フコイダン

  • G - フコイダン

  • F - フコイダン
     

があることが発見され、構造が決定されています。

海藻の種類によっても「フコイダン」を形成する化学構造が全く異なっており、中でもガゴメ昆布「フコイダン」

は天然会では数少ない「硫酸基」を持つ多糖類で、この硫酸基の有無が免疫力を引き出す働きを大きく作用します。
(一般に、フコイダンの生理活性には、硫酸基の含量や分子の大きさが重要と考えられています。)

がん細胞(S-180)を移植したマウスに移植1週間目よりガゴメ昆布「フコイダン」と低分子化したガゴメ昆布「フコイダン」を飼料に混ぜて与えました。その結果、ガゴメ昆布「フコイダン」を経口投与することにより腫瘍体積の増加抑制が認められましたが、低分子化フコイダンではその効果が弱くなりました。


また、ガゴメ昆布「フコイダン」ならびに低分子化ガゴメ昆布「フコイダン」をICRマウス(6週齢)の脾臓細胞に添加培養し、3日後にNK活性を測定しました。
その結果、高分子のフコイダンはNK活性を強める働きが認められましたが、低分子化フコイダンにはNK細胞活性化作用がほとんど見られませんでした。

以上の結果より、ガゴメ昆布「フコイダン」の抗腫瘍作用における高分子量の重要性が明らかになりました。

 

日本癌学会などの著名な学会での発表を積み重ね、2000年代にはその作用メカニズムが明らかになってきました。
「フコイダン」は高分子の状態で腸管組織を内側から刺激することで、人が持っている免疫力を引き出す構造が解ることと、人為的に低分子化し、構造を変えてしまうと、本来の力が損なわれ、その働きが弱まることも明らかになりました。

 

2010年代に入りますと、インフルエンザウイルスの感染抑制作用や、NK活性(免疫力)向上を、ヒト試験によっても実証することに成功しています。


フコイダンを選定する場合には、その原材料や加工方法、そしてそれぞれが持つ特性を理解しておくことが必要となります。

 


フコイダンに関する研究発表

1996年  8月 第18回糖質シンポジウム
1996年  8月 第69回日本生化学会大会
1996年 10月  第55回日本癌学会学術総会

1997年  9月 第56回日本癌学会学術総会

1998年 9月  第57回日本癌学会学術総会

1999年 10月  第72回日本生化学会大会

1999年 11月  1999年度秋期・藻類シンポジウム

2000年 3月  日本農芸化学会2000年度大会

2000年 10月  第59回日本癌学会学術総会

2000年 10月  第73回生化学会大会
2004年 6月  第7回マリンバイオテクノロジー学会大会

2006年 6月  第7回ファーマコヘマトロジーシンポジウム

2006年 8月  第26回日本糖質学会総会

2006年 9月  第65回日本癌学会学術総会

2007年 10月  第66回日本癌学会学術総会

2008年 9月  日本応用糖質科学会大会
2008年 10月  第67回日本癌学会学術総会
2009年 9月  第29回日本糖質学会年会
2009年 10月  第68回日本癌学会学術総会
2010年 3月  日本薬学会第130年回
2010年 9月  日本生薬学会第57回年会

2010年 12月  第13回日本補完代替医療学会学術集会
2011年 11月  第14回日本補完代替医療学会学術集会

2012年 7月  第1回エビデンスに基づく統合医療研究会

2012年 11月  第15回日本補完代替医療学会学術集会
2014年 6月  第14回日本抗加齢医学会総会

2014年 11月  第17回日本補完代替医療学会学術集会

 

 

 

 

 

 

ガゴメ昆布「フコイダン」にNK細胞の活性化作用があることが最近の研究でわかってきました。

「フコイダン」とは、昆布などの海藻特有の「ぬめり」のもとになる成分で、

糖が幾つもつながった構造をしています。

 

がんを移植したネズミにガゴメ昆布「フコイダン」を食べさせた実験で、ガゴメ昆布「フコイダン」によって体内のNK細胞の活性が上昇し、がんの増殖の抑制が認められました。また、ガゴメ昆布「フコイダン」には、NK細胞の活性化に必要なインターフェロンγ(ガンマ)やインターロイキン-12といった「サイトカイン」の産生を強く促進する作用も認められました。このガゴメ昆布「フコイダン」のインターフェロンγの産生促進作用は、オキナワモズクのフコイダンに比べても非常に強いものでした。ひとくちに「フコイダン」といっても、海藻の種類によってその構造や量がかなり違うことが、最近の研究でわかってきています。つまり、このような、NK細胞の活性化作用はガゴメ昆布「フコイダン」の大きな特徴といえるでしょう。


 


 

bottom of page