牡蠣(かき)

 

 中国には古くから「医食同源」という言葉があります。病気の治療や予防には、人間が本来持っている「自然治癒力」を高める必要があり、その為に「食事」は「医療」と同じくらいに大切だと考えられてきたのです。
 そして、ミネラルやビタミンが発見されるずっと以前から、人類に栄養食品として人気があった食べ物があります。そのひとつが「牡蠣」でした。古くは歴史の教科書の初めにも出てくる「貝塚」。ここで一番多く発見されたのが牡蠣の殻でした。つまり、人類は一万年以上も前から牡蠣を食べ続けているのです。

 

なぜたくさんの貝の中でも牡蠣が栄養価に優れているのか? 

 

他の貝類は、その殆どが動き回るのに対して、牡蠣は一度定着したところに一生住み着き、栄養補給については、海水中の栄養分を濾過する形で取り込んでいます。そして更に、その栄養分は濃縮して蓄えられるのです。

海の中に含まれているミネラル分も、同様に濃縮して蓄えられているわけです。

更に二枚貝に比べて牡蠣はその栄養素の含有量が10倍多いと言われています。

また、一般に貝類はコレステロールが高いといわれていますが、コレステロールを分解するタウリンも多く含んでおり、その心配はないと考えられます。牡蠣はRのスペルがつく月には、食べないほうが良いとされていますが、(西洋では食べない)これは、牡蠣の産卵期が4月~5月に行われ,その栄養分が殆ど無くなっている事、また、産卵を終えた牡蠣は、抵抗力も落ち、水温の上昇する夏場は、細菌による食中りの危険性が増すことにも関与しています。

牡蠣に含まれる豊富な栄養素

冬のマガキの美味しさの理由は、体内にたくさんのグリコーゲン(たくさんのぶどう糖が結合したもの:動物デンプンとも言う)を含み、ミネラル分の鉄や銅、脂溶性ビタミン類も豊富だからです。水温が低下する9月頃から、マガキは取り込んだ栄養分をグリコーゲンに変えて蓄積を始めます。さらに水温が下がる11月以降にはグリコーゲンの蓄積がさらに著しくなり、鰓を除いた体内すべてがグリコーゲンで白色に見えるようになります。

 

牡蠣の美味しさの理由のひとつには豊富に含まれるグリコーゲンにあるわけです。

グリコーゲンとは、多数のブドウ糖が複雑につながった多糖類です。多数のグルコースが結合し、その構造はアミロペクチンに似ていますが、さらに枝分かれの頻度が多く、分子量も大きくなっています。

 

グリコーゲンは主に人の肝臓や骨格筋で合成されており、骨格筋で筋収縮のエネルギー源となるほか、肝臓のグリコーゲンは血糖値を一定に保つために使われるなど、様々な役割を担っています。

 

グリコーゲンは、食事の間などに血糖値が下がってくるとブドウ糖を放出し、活動に必要なエネルギーを供給します。グリコーゲンが蓄えられる場所は主に筋肉と肝臓で、筋肉では筋運動のエネルギー源として使われます。ただし、脂肪ほどはエネルギーの貯蔵には向かないため、一時的なエネルギー貯蔵の役割を担います。


人間の体内に存在する糖質のほとんどは、グリコーゲンとして肝臓や筋肉中に存在しています。肝臓での主な機能は、食事からの炭水化物がエネルギー源として速やかに供給されない場合に、グリコーゲンを分解してグルコースを生成し、他の組織に供給することです。


筋肉に含まれるグリコーゲンを筋グリコーゲンといいます。筋肉のエネルギー源を速やかに供給することに使われます。筋肉に蓄えられる量は筋肉の1~2%ほどですが、筋肉は体のあらゆる場所にあるので、総合的には筋肉のグリコーゲンは肝臓のグリコーゲンの2倍ほどになります。


元気の源で血液中のブドウ糖をインシュリンがグリコーゲンに変え 筋肉や肝臓に蓄えられます。そしてエネルギーを必要とする場合はグルカゴンというホルモンが分泌され、蓄えられていたグリコーゲン(多糖類)をグルコース(単糖)に分解しエネルギー源とします。このインシュリンとグルカゴンの分泌や働きのバランスが壊れたものが糖尿病です。

 

脳はグルコースのみをエネルギー源としている為、受験生等には多くの摂取が必要とされます。(グリコーゲンは、グルコースが沢山繋がった動物の貯蔵エネルギーとなります)

 

●疲労回復

グリコーゲンが不足すると体が疲れやすくなります。疲れた体を回復させるにも疲れにくい体をつくるにも必要な栄養素がグリコーゲンというわけです。

●脳の働きを活発に

脳の活動に使われるエネルギーはブドウ糖です。常に消費されるエネルギーですから

不足するとイライラしたり集中力が落ちたりします。脳の活性化にも必要な栄養素です。

●血糖値を調節

血液中のブドウ糖は人間が活動するエネルギーとして使われています。

低血糖を起こすと動悸・冷や汗・震えなど症状を起こします。

血液中のブドウ糖が減少するとグリコーゲンが分解され血液中の糖質を増やします。

このように血糖値を調整するために必要な栄養素なのです。

 

 

牡蠣の栄養素で特筆すべきは、亜鉛、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウム、リン、銅、ヨード、セレンなど、多彩なミネラルがバランスよく豊富に含まれている点です。

特に、亜鉛はあらゆる食品の中でトップの含有率を誇っています。

 

《牡蠣に含まれる主なミネラル》

亜鉛・ナトリウム・カリウム・リン・カルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・銅・セレン・クロムリチウム・コバルト・ヨード・バナジウム・モリブデン・硫黄

人体に必要なミネラルを『必須ミネラル』と呼び、27種類あります。


 その必須ミネラルはさらに、一日の必要摂取量が100mg以上必要とされる『主要ミネラル』(7種類)のグループと、100mg未満の『微量ミネラル』(20種類)のグループに分類されます。それ以外は微量ミネラルとして分類されますが、体内に存在する微量ミネラルはごくわずかで、体重の0.01%より少ないと考えられています。

 

「牡蠣」は主要ミネラル・微量ミネラルがバランスよく含まれた

いわばミネラルの宝庫です。

 体内におけるミネラルの働きを考えると、どのミネラルも欠かせませんし、体内に存在する70種類以上のミネラルが総合的に作用することが、私たちの健康には大変重要なのです。亜鉛をはじめとするあらゆるミネラルは、体内で合成することができないため、食物などから必要なミネラルすべてを摂取し、賄っているのです。

 

ミネラルは、

体内での化学反応を円滑にし、また体の組織作りに利用されます。人間の体は酸素,炭素,水素,窒素の主要元素で体重の約97%が作られています。残りの3%がミネラルになります。ミネラルもビタミン同様生命を維持していくための必須栄養素で、欠乏すると死にいたることもあります。ミネラルには様々なものがありますが、必須栄養素としては16種類といわれています。

ミネラルの代表は鉄やカルシウム,亜鉛,銅など。鉄や亜鉛,銅は栄養というよりも鉱物として知っている人も多いと思います。なんの栄養分もなさそうな鉱物に、人間の体の調子を整える重要な働きがあるのです。例えば鉄が欠乏すると貧血に、カルシウムが不足すると骨がもろくなります。

その他ミネラルは抗酸化酵素を作り出すときに使われるので、ミネラルが不足してしまうと活性酸素で体が錆びてしまい病気になってしまいます。ミネラルが不足すると体にはいろいろな不調が起きてしまいます。

現代人はミネラル不足!

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完全栄養食

牡蠣には、体内で合成できないアミノ酸である必須アミノ酸のすべてが含まれています。特に、血栓の予防、高コレステロール・高血圧の解消、心筋梗塞の予防効果のある成分として注目されるタウリンをたくさん含んでいます。

 

科学的に合成される医薬品などとは異なり天然の形ですべてが網羅されている事は大変すばらしい食品だと言えます。

 

《牡蠣に含まれる主なアミノ酸》

アルギニン・リジン・ヒスチジン・フェニールアラニン・チロシン・ロイシン・イソロイシン・メチオニン・バリン・アラニン・グリシン・ブロリン・グルタミン酸・セリン・スレオニン・アスパラギン酸・トリプトファン・シスチン

 

●アミノ酸の一種、健康づくりの強力な味方「天然タウリン」  

 

タウリンはイオウ(S)を含んだ単純構造をした遊離アミノ酸で、すべての  哺乳類の体内に存在しています。(体重の約1%が存在) 特に心臓、肝臓、すい臓・生殖器などに多く存在しています。脳内では脳下垂体、松果体、視床下部、小脳、線状核、膝状核、脳脊髄液、目では、網膜、水晶体、角膜、房水などに、血液では、血小板、白血球、またすい臓のβ細胞や副腎などに多く含まれています。つまり、生体の機能を維持する為に重要な役割を持つ部位には高濃度に存在 しているということになります。

 

 天然タウリンは主に、イカ・蛸など軟体動物や牡蠣、ハマグリ、シジミなどの貝類に多く含まれています。

 わが国では昔から、蛸の煮汁から抽出した天然タウリンが、万病に効くと  幅広く利用されていたのをはじめ、結核や床ずれの治療、痛みの症状の改善に広く用いられていました。

第二次世界大戦では海軍で、急降下爆撃機のパイロットが疲労回復に著效が あるといわれていました。

天然タウリンは、粉ミルクに栄養調整の為に添加されているのをはじめ、栄養食品に調味料として使用されています。

科学的に合成したものは、医薬品として販売されます。

 

天然タウリンは前述したように体内のいたるところに存在している物質で、多量摂取による心配はありません。

タウリンが各臓器にとり込まれた後、余分になったものは腎臓で再吸収されずに、尿中に混ざって対外に排出されます。

 

生理活性物質としての効用

 

急性肝炎の改善、肝硬変の改善、肝臓機能の保護、胆汁分泌の促進

血清コレステロールの低減、胆石の予防、心臓機能の保護、抗不整脈、利尿、免疫力の増強、抗ストレス、疲労回復、インスリンの分泌促進、血小板凝集抑制作用、リュウマチ・結核・床ずれの予防

その他に

 

  • 解熱作用鎮痛消炎作用

  • 酵素活性を高め、各種ビタミンの吸収促進

  • 疲労の原因となる乳酸の蓄積を押さえる。

  • アルコールの解毒作用

  • 肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出す

  • 浸透圧の調整

  • 細胞へのCa流入調整作用

  • 紫外線から目を守る。(網膜に多く含まれる)

  • ピロリ菌から胃を守る。

などいろいろな効用がならんでいますが、これはタウリンは医薬品ではなく、本来からだが備えている生体内物質だからです。

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ペプチドとはタンパク質が胃や腸の消化酵素で分解されたレベルの物質で、分解前のタンパク質と比べ消化吸収率格段に高くなることが解明されているのも。より分子量の小さな低分子ペプチドは、更に消化吸収率が高く、活性酸素、免疫活性、生体防御、ストレス除去の研究で世界的に注目されている生理活性成分です。

牡蠣を低分子処理することによって得られるもので、消化機能が弱っていても吸収しやすい形となって体に入っていきます。